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ブラック企業での体験は僕のベース-落水洋介2019 vol.1

by WORK DESIGNERS(ワークデザイナーズ)

長らくお待たせしていました、KitaQ Picks。

二人目のご紹介は落水洋介さんです。

北九州〜福岡の方はご存知の方も多いのではないでしょうか。

100万人に1人の難病を患いながら、様々な活動を行う男性です。

二人のお子さんを持つお父さんでもあります。

以前からインタビュアー側の高橋やかやはらとそれぞれ交流があった落水さん。

仲間たちが応援してくれて、支援の輪が広がって得られたという電動車椅子に乗って、講演やイベント開催、テレビなどのメディア出演も精力的に行なっています。

もっと落水さんのことをたくさんの方に伝えたいと対談形式のインタビューを申込みました。

インタビューの本題に入る前に、インタビュアー高橋と落水さんの中学校が同じであったことから、地元の話に花が咲きます。

地獄高校と呼ばれた北九州市内の高校に通い、今は無くなった反省の五厘刈りも体験した話、インタビュアー高橋の生い立ちと仕事の話から、KitaQ Picksの話へと。

僕は高校出てからオーストラリアや関東と、色々住んでみたけど、北九州って面白い人が多い気がするんです。

それでこの人たちを発信したいと思ったんですよね。

面白い人多いですもんね。

昨日津村さん…津村さん知ってますか?

ツムツムさん!知ってますよ

昨日その津村さんの食事会で、目の前フォロワー180,000人のクックパッド本いっぱい出してる人だし、その隣はバナナ姫だし。

すごい参加者ですね。

それにしても落水さん、動いていますよね

自分ではそんなに動いている気はしてないんです。

僕も高橋さんと同じで、ブラック企業にいたので。

(高橋さんは高校卒業後、福岡県内に就職。ブラック企業での経験を語っていました)

それに比べたら今はとても楽です。

でもお金はまだまだこれから。

仕組みをどう作るか。

この事業で一本というのは一切持ってないので、月に10,000円から100,000円の間でいいから複数仕事を持っていれば安定するし。

自分は実際に作業とかできないので、今できる自分の発信力を上げていって、たくさんのビジネスができる状態を作ろうと考えていました。

仕事が欲しいと発信していたら、デイサービスの広報って言う仕事が生まれてもらえたり。

自分は発信力を上げていきたいんだ、講演をしていきたいんだと夢をみんなに話してたら、ある人がじゃぁこうしたらいいよとか、講演の話を持って来てくれたりという感じですね。

夢を語っていたら周りの人が持ってきてくれた。

そうそう、高橋さんの先輩はその後どうされたんですか?

(「高橋さんの先輩」とは、雑談中に高橋さんが落水さんに話していた、過労から30代で脳梗塞で倒れた仕事の先輩についての質問です)

半年間休んで戻ってこれたんですけど、時短で働いて、現場の仕事ではなく、バイヤーになりました。

店舗と違って土日がある。

朝早いけど、終わりも早く、3時で終わる。

だからそっちの方に行って今も働いていますよ。

戻ってこれてよかったです。

あれ忘れられない。自分の父親を見たような感じ。

父親も倒れてから2年間寝たきりでした。

僕の病気を知って応援してくれていた友達が脳梗塞で去年倒れて今も復帰できないでいます。

それも過労でした。

この間はある会社で設計していた子が年に脳梗塞5回、原因不明で発症して、今は体がほぼ動かない。

そういう話を聞いたら過労のストレスっていうのは人によって耐えれる人もいるのかもしれないけれど、やばいです。

僕も病気になったのは原因不明とは言われるけれど、多分ストレスからなので。

ストレスなんですか。

ストレスなかったら病気になっていなかった?

と思いますね。

過度のストレスがずっとありました。

脳梗塞になる人もいれば、胃潰瘍位で済む人もいる。

僕はそれがうつ病でもなく神経に来てしまった。

今は東証一部に上場しているけれど、そのブラック企業で頑張って頑張って頑張って。

僕のことを一番心配してくれて尊敬していた、その企業でナンバーワン営業だった先輩が独立するのについていったら、その人自身がうつ病・アル中になって借金を重ねるようになってしまった。

僕も営業めっちゃ頑張るけど給料が振り込まれない。

家庭に対しては僕自身が借金して振り込んだり。

その状態が2年間ぐらい続いて、体がおかしいなって。

それが病気の発症の始まりです。

大丈夫だろう、大丈夫だろうと思っていたらそれが。

頑張りすぎちゃいましたね。

もともと化粧品メーカーでお仕事をされてたんですよね。

はい、僕は美容室の専任でしたから、注文したり配達のほか、商品の販促もしないといけなかったんですが、美容師さんって販売が苦手な方が多くて。

「来てくれるお客さんに物を売るなんて嫌われたらどうしよう」って言う人が大半。

そんな美容師さんが売るための商品のレクチャーもしないといけない。

昼間に配達などで美容室を回りながら「夜に講習をしましょう」ってプレゼンをするんです、回る全てのサロンに。

美容室の営業が終わる8時9時から、2時間講習。

10時11時に終わって会社に帰ってポップを作って。

12時に帰宅して、お酒を飲みながら次の新商品の勉強をして、朝だるい状態で会社に行くという生活をずっとしてました。

休みはあったんですか

休みは日月ですが、日曜日は頻繁に呼び出されるんです。

美容室から「商品なくなりそうなんで」って。

上司は強烈で、毎朝1時間お説教。

脳が麻痺してました。

冷静な判断能力がなかった。

電話かかってきて受話器から「お前謝れ」とか「土下座しろ」とか言われて。

電話の受話器を持ちつつ土下座してたら「お前床に頭つけとんか」とか。

でもすごい勉強になった。

理詰めはひどかったけど、教育はしっかりしてましたし。

七つの習慣とかそういう教育もしてくれてた。

ブラック企業にいたのは自分のベースになってます。

だから結構我慢強いのかもしれませんね。

落水さんは諦めない方、という印象ですよね。

あと、美容師さんは、たしかに売るのが苦手な人多そうです。

美容院って教育が店によって全然違う、できてないところも多いんですよね。

ちゃんとしたところもあるんだろうけれど、美容師さん自身が、大体高校から専門学校行って美容院で働いてみて「お客がついたけど給料上がらないな。じゃぁ独立しよう」みたいな人も多い。ちゃんとした経営の教育を受けないままオーナーになってるところがたくさんあります。

僕のように商品持ってくる人間は、パートナーとして感じてくれる方は少なかったですね。

もったいないですよね。

商品知識を持っている人をパートナーと思えないのは。

パーマやカラーを維持させるためには、美容室の専売のヘアケア剤を使うべきで、市販の商品を使うと1ヶ月もベストな状態が保てないので、より長く再現できて、何より髪や地肌の健康をベストな状態に保たないと、せっかくのカラーやパーマも、次のヘアカラーやパーマもうまくいかないんですよって。

そしてその根拠はこういうことなんですよって話せないといけないんですが、これを話せる人がなかなかいないんですよね。

なんのために必要なのか?どう違うのかが明確に話せないと販売は難しい。

お客様からしたら買わさせるって思う人もいるけれど、買う買わないは関係なく、どれだけお客様のことを思えるのか?綺麗でい続けてもらうための提案ができるのか?再現できる提案ができるのか?そこが大事だと思うんです。

美容室は飲食店などと比べると原価が高いわけではないので、経営をしっかり学び行えば簡単ではないけれど失敗はしづらい業界だと考えています。

落水さん、美容関係のコンサルとかいいんじゃないですか?

うーん、そこまでの実績はないですね。

僕ができるとしたら美容室で発達障害とか障害のある人が安心して受けられる美容室として外に出せるようなコンサルでしょうか。

できることは一個ずつですね。

もうちょっとスピードあげないといけないなぁ。

そう、できたことといえば、例えば折尾の街。

僕が飲み歩くごとにバリアフリーが増えていってて、居酒屋のトイレに手すりができてるんです。

それはすごい

「ブラック企業での体験が今の活動に生きている」

全力以上で働いた末に難病を発症してしまった落水さんですが、今は全て繋がっていると笑顔で話してくれました。

vol.2では、発信を続ける落水さんの「伝える力」について話していただきました。

ぜひ続きもご覧ください。

インタビュアー:高橋建二

撮影・編集:かやはらあやこ

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